竹本健治「フォア・フォーズの素数」 ISBN:4041883075

 表題作の「フォア・フォーズの素数」を読んで思い出したのは、物心ついてからするようになった数字遊び。確か兄貴から教えてもらったんだっけか。

 その数字遊びというのは、電車の切符に印刷されている4桁の数字を四則演算を使って10にするというもの。たとえば、9748なら7+4-9+8=10というふうに。数字を並べて2桁の数字にしたりということは1と0を並べて10ができるから使ってなかった。


 トリック芸者シリーズの「メニエル氏病」は設定の壮大さにまず笑った。このシリーズは描写がごくごくシリアスだから、お約束のオチだけでもそのギャップが面白いんだけどね。

 「銀の砂時計が止まるまで」は読み終わって解説を読んだところでパーミリオンのネコシリーズだったことに気づいた(^^;。相棒のノイズも出てきてたのに。終始少年の視点で描写されてたせいもあるか。

 佐伯千尋シリーズの「非時の香の木の実」は衝撃的だった。エロ描写は以前のシリーズでもあったけども、それに加えてのグロ描写がエラいことになってたから。ダメなひとは注意。


 そういえば「ウロボロスの純正音律」って発売になってたんだね。ちょうど偽書と基礎論を読み返したとこだった。ノベルス版待つかどうしようか…。