冬木透 CONDUCTS ウルトラセブン

 新宿にある東京オペラシティホールまで観に行ってきた。

 できることなら正座して聴きたかった、というほど素晴らしい演奏で、随所にほほえましい演出もあり、終始サブイボ出まくり、涙腺緩みっぱなしだった。

 パンフレットに載っていた演目は以下のとおり。


 開演はウルトラセブンの変身音から始まり、舞台の下手から人間サイズのウルトラセブンが登場。中央の指揮台に乗って演奏を始めようとして会場から笑いがもれる。

 そのあとすぐ、冬木さんが登場。ウルトラセブンと舞台の中央で挨拶を交わし、演奏が始まった。

 「ウルトラコスモ」は全4楽章の交響曲で、歴代のシリーズ全般の曲が盛り込まれていた。第4楽章には「ウルトラセブンの歌 PART2」が入っていて特に好みだった。

 演奏前に司会の桜井さんから説明があったとおり、続いて冬木さんを囲んでのトークコーナー。ゲストは森次晃嗣ひし美ゆり子、満田かずほ、飯島敏宏。

 曲についての思い出を語られてたんだけども、曲の流れていた場面をあげてもどんな曲だったか説明することに難儀されてた。

 そもそも、サウンドトラックの場合は収録ナンバーだけで曲名がついていない曲がほとんどだし、便宜上いくつかの曲をまとめてタイトルがついているくらいなんだよね。

 ひし美さんはフレーズを口ずさみながら「朝っぽい曲」と説明されてた。おそらく会場にいたお客さんに伝わってたと思うし、私にも伝わってたんだけども、曲名は思い出せなかった。帰ってチェックしてみたら「希望的な終曲I(M8A)」という曲だった。

 最後に満田さんの「スタート!」の掛け声とともに森次さんとひし美さんで名シーンと語り継がれている最終回のダンとアンヌの別れのシーンを再現。これを生で聴けるとは思わなかったなぁ。胸元からウルトラアイを出して変身したのにはちょっと笑いもおこったけれど、粋な演出だったなぁと。

 19時50分ころに第1部が終了、15分の休憩。


 第2部最初は「ウルトラセブン」。全5楽章の交響詩で、数ある楽曲が物語の流れに沿うような形で構成されていて、終始サブイボ出まくり。悲しげな旋律の多い第5楽章では涙腺の緩み具合が最高潮に達した。

 「ウルトラ警備隊の歌」からはボーカリストとして中西圭三、コーラスとしてサウンドアンビジョン合唱団が加わり、見事に歌い上げた。この合唱団、舞台のすぐ上にある2階のスペースに登場したんだけども、総勢7、80名でずらりと並んだ姿は壮観だったな。前の子供たちは曲に合わせてポーズを決めたり、端のほうからひとりずつ時間差をつけてウェーブみたいなこともやってたし。

 「ワンダバメドレー」は聴き覚えのある2つの曲で構成されてた。たぶん「MATのテーマ」と「TACの歌」だったと。

 そして、ゲストの方々も舞台に集結して「ウルトラセブンの歌」の大合唱で幕を閉じた。


 感動で呆けていて記憶が曖昧なんだけど、ウルトラセブンが冬木さんに花束を贈呈して「ハッピーバースデートゥユー」が演奏されたのはワンダバメドレーのあとだったのかな…?。この演出は冬木さんには内緒だったみたい。


 ひとつだけ残念だったのは「ULTRA SEVEN」が演奏されなかったこと。ボーカルありだと男性ボーカルを最低でも2人呼ばなければならないし、インストだと物足りないし、というような事情があったのかも。

 大感動、大満足のひとときだった。私の一番好きな曲の「ウルトラ警備隊」はボーカルあり、インスト、インストワンコーラス、と3種類を聴くことができたのは嬉しかったな。

 6月3日に今回の公演のCDが発売されるとのこと。もちろん購入しますとも!。


 そうそう、パンフレットはLPジャケットとほぼ同じくらいのサイズで、折ったり曲げたりしたくなかったから手で持って帰ってきた。幸い表紙はビニール加工されてたから小雨降る中でも大丈夫だった。