大槻ケンヂ「リンダリンダラバーソール」 ISBN:4840105553
バンドブームについては盛りあがってたなぁ、というくらいの認識しかなかったし、思い返してみてもそれ以上の感慨はなかったりする。大槻ケンヂが当時を振り返って書いたこの本は、当時の音楽事情についてもこと細かに書かれていて興味深かった。国枝まさみによる注釈も様々なことについて細かく書かれていてすごくわかりやすかった。
歩くときに使う「ホテホテ」という擬音なのかなんなのかよくわからない表現が好きだ。これって大槻ケンヂが使い始めたものなのかな?。あと、ラーメン屋のオバチャンの「1ドングリ付き」は笑った(笑)。
巻頭にある「この物語りは一部フィクションです」の「一部」はどのあたりなんだろう。コマコとのやりとりはかなりできすぎなところはあったように感じたけれど、それでも充分楽しむことができた。桜玉吉「御緩漫玉日記」のトクコ篇に通じるものがあるかも、とふと思った。