「SIMPLE2000シリーズ Vol.67 THE 推理 〜そして誰もいなくなった〜」 ASIN:B00061Q76Y

15から最終の20話までクリア。一応の完結だけど、盛り上りに欠けたなぁ。全体を通してもストーリー性が薄かった。後日談も同様。新機能とウリになっていた「トリック解説」はちょっとした報告書程度のもので拍子抜け。

 ストーリー上のためか多く使われた暗号解読はなかなか楽しめた。ただ、PS2の内部的問題なのか、それとも開発が力尽きたのか、17話と20話で文字や画像の表示のおかしいところがあった。

 このシリーズの楽しみ方としては闇雲に選択肢を選んだり、画面の位置指定をしたりするのではなく、与えられたヒントを元によく考えて進めたほうが面白いと思う。推理小説を読んだりするときのように、解けたときの喜びも大きいし。ただ、画面の位置指定のときなど、一部のシーンで文字の読み返しや画像の見直しができないのは残念なところ。

 さて、良い具合に忘れてると思われるから、カップリングされている「1」をプレイしてみようかな。

 以下、ネタバレ含みます↓。




 17話の宇宙擬人からの暗号を記号に直したところで表示がおかしくなったので、解答、対応表とともに誤って表示されたものを記しておきます。暗号のほうは例となる英単語が表示されたところで紙に書き出して解読しました。

・解答
hello virginia
anata to H1−engine
ha bara no toge
hn

・対応表
♂=a
▽=b
△=e
※=g
■=h
☆=i
◎=l
♀=n
●=o
★=r
○=t
▼=v


・誤1
○♂◎◎● ▼☆★※☆♀☆♂
◇●♀● ◆■1 △♀※☆♀△
■♂ ▽♂★♂ ♀● ◇●♀●
♀● ♀♂▲♂

・正1
■△◎◎● ▼☆★※☆♀☆♂
♂♀♂○♂ ○● ■1−△♀※☆♀△
■♂ ▽♂★♂ ♀● ○●※△
■♀


・誤2
h△◎◎● ▼☆★※☆♀☆♂
♂♀♂○♂ ○● h1 △♀※☆♀△
h♂ ▽♂★♂ ♀● ○●☆●
h♀

・正2
h△◎◎● ▼☆★※☆♀☆♂
♂♀♂○♂ ○● h1−△♀※☆♀△
h♂ ▽♂★♂ ♀● ○●※△
h♀


・誤3
h△◎◎● virginia
◇●n● h1−△ngin△
ha ▽ara n● ◇●n●
hn

・正3
h△◎◎● virginia
ana○a ○● h1−△ngin△
ha ▽ara n● ○●g△
hn


・誤4
he◎◎● virginia
◇●n● h1−engine
ha ▽ara n● ◇●n●
n● ○●

・正4
he◎◎● virginia
ana○a ○● h1−engine
ha ▽ara n● ○●ge
hn


・誤5
hello virginia
ana○a ○o h1−engine
ha ▽ara no ◇ono
no ○oge


・正5
hello virginia
ana○a ○o h1−engine
ha ▽ara no ○oge
hn

 20話では暗号の描かれた画像のほうに間違いがありました。◇がpとwに割り振られていて、正解はpのほうでした。暗号のほうは最初の1文字の選択肢が表示されたところまでで解きました。

 19話での「ドッペル擬人」の概念が説明不足でわかりづらかったです。建材の吊るされていたロープを切ったり、ドリンクサーバーの中身を入れたりできるということは、ソフト面だけでなく、なんらかのボディを持ったハード面も兼ね備えていたんですかねぇ。泉が横村のことを横山や横田と間違えるのもなんらかのストーリー上の意図があるようにも思えたのですが。「スナッチャー」のように知らないうちに入れ替わっていた、とかブレインコピーの副作用で多重人格になっていた、とか。単に嫌っていたからわざとそうしたのかもしれませんが。あと、口紅がどうやって雑巾についたのかもよくわからなかったです。絵的には泉は口紅をつけてない、というのは言い過ぎですか。