「理由」

 WOWOWで放映された大林宣彦監督作品。光の加減とか色合いとか、大林さんの映像は好みだなぁ。行ったことのないはずの裏手の細い路地に懐かしさを感じたり。

 宮部みゆきの原作本は読了済み。シナリオは一部カットされた部分もあるけども、ほぼ忠実に再現されてた。追加された「2003年 映画化」のシーンは無かったほうが良かったんじゃないかなぁ。

 ヴァンダール千住北のエレベーターとか玄関先の門とかは実際にそういうものがあるマンションで撮影したのかな?。ほかにも片倉ハウス、宝食堂、はましま学習教室、など想像していたものに近い感じだったので非常にリアルに感じた。

 出演者は"大林つながり"で小林聡美高橋かおりなど多数。南田洋子勝野洋の重厚さは良かった。久本雅美のちゃんとした演技を初めて観た。最初は少し違和感があったものの、やっぱり役者だなぁと。認識が改まりました。テレビじゃイロモノ扱いしかされないし。あと、雀荘に踏みこまれたときの石橋蓮司は笑った。