吉浦康裕さんの作品について

 9月24日(土)に池袋のホールミクサで開催された「スクリーンで観たい!吉浦康裕監督作品特集」を観に行っていた。

 ホールミクサの入っているミクサライブ東京に行くのははじめてで、以前6階のシアターミクサで上演された「デッドロックド・ディティクティヴズ」や「デッドロックド・デリヴァリーズ」を配信で観ていたというご縁があったり。


 「イヴの時間」はロボ好きの仲間からおすすめされて観たんだったかな?。ツイートをたどってみたところ2016年の3月にオリジナル版を配信で観て、その日にBDをポチっていた。そして昨年の11月に劇場版のBDを購入。

 以前から劇場で観たいと思っていたのでこのイベントが開催されたのは嬉しかったなぁ[´ω`]。

 オリジナル版から削られたところもあるけれど、追加のほうが多いし、なんといってもエンディングが…[;ω;]。

 キャストは好きなひとばかりなんだよなぁ。当時は珍しかった配信のみの作品でここまで豪華とは…。

 はじめて触れた吉浦さんの作品で、よい意味でカメラワークがゲームっぽい感じがしたんだよね。舞台挨拶などのお話からアニメへのアプローチはCGからだったと知って納得。ゲームがお好きなことをツイートなどから知ったりも。

 「アイの歌声を聴かせて」を観に行こうと思ったきっかけは美津子役で出演された大原さやかさんのツイートで、監督が吉浦さんだと知って「『イヴの時間』のひとか!」となったのであった。


 「サカサマのパテマ」は観てなくて、はじめて観るのが劇場に。

 地下世界の竪穴状の空間は「ペイル・コクーン」に近い感じで、原型というか吉浦さんの好きな世界観なのかなぁと。

 それぞれの世界でヒトやモノの重力が逆さ…という設定はわかってはいても観ると頭が混乱するね[;´∀`]。

 エイジにもらったパンをパテマが食べそこねるというシーンをみて、地下世界のパテマの口に入ったアイガのパンはどうなるんだろう…と。咀嚼して唾液と混じり合ううちに地下世界の重力のほうに取り込まれ、嚥下できるようになるんだろうか…。排泄するときは…などと考えてしまった。

 それぞれの世界での生活の様子がもっと観たかったなぁ。特に食べ物については。地下世界はレーションっぽい味気ないものでも工夫して楽しんでいたりするのかなぁ…。


 上映後は吉浦さんのトークショー。持参されたノートPCをスクリーンにつないで関連の資料をみながらお話を聞くことができた。

 企画書や絵コンテ、イラスト、ロケ写真などなど貴重な資料がたくさんみられて当時の熱量のすごさが感じられた。パテマの世界の全体図的なのをみてようやくどうなっていたのかがつかめたし[;´~`]。


 7月18日(月)に池袋のHUMAXシネマズで開催されたイベントにも参加していた。3作品とも観るのははじめてで、劇場で観られたのはありがたかったなぁ。企画されたヒナタカさんには感謝です!。

 「水のコトバ」は「イヴの時間」を観ていたので、会話のテンポ感や舞台設定などが原型になっているのがよくわかった。

 「ペイル・コクーン」は不穏な感じからのはじけかたに「アイうた」への流れを感じたし、サブイボでまくりだった。音楽を担当された方々も豪華で、お名前を聞いておどろいたり。ウラ役の中尾みち雄さんは「イヴの時間」でコージを演じられていた。

 「アルモニ」も「アイうた」を観てたのでなるほどなぁと。下層のものどもの趣味ばなしとか共感しかない!。あと引きガッツポーズふいたw。樹里役の上田麗奈さんはデビューから3年目のときかぁ。彰男への迫り方がすごかった…。

 上映後のトークショーでは作品に登場するキャラの元となった身近なひとたちの話題も。ご自身だけでなくご家族も演劇をされていたというのは以前にも聴いていて、今回上映された作品に出演されていたりもする。

 話題に出ていたゲーム「MYST」は私も好きで、1~3はクリアしている。先日のスペースでセガサターンドリームキャストのユーザーだったとのお話もあってセガファンが「ガタッ!」としていたし。

 最後の観客からの質問コーナーでは演劇的な作品づくりや演出について、吉浦さんにとって歌とは…などなど、短い時間ながら深いお話を聴けた。


 10月29日(土)は「アイの歌声を聴かせて」の公開から丸1年。何かイベントがあったりするといいなぁ…

 11月5日(土)、7日(月)、8日(火)、9日(水)と新宿ピカデリーでの上映がある。

 11月4日(金)、7日(月)、14日(月)とWOWOWでの放送も。