8月15日

 話に聞いてて行ってみたいなぁと思ってた川越スカラ座で「この世界の片隅に」の片渕須直さんの舞台挨拶つき上映を観てきた。


 東武鉄道は日光へ行くときにスペーシアを使ったりしてたけれど、東上線に乗るのははじめて。少し早いめに出たところ、乗り継ぎもよく13時すぎに川越駅へ到着。

 残念ながら今日も梅雨が戻ってきたかのような雨。駅前から続くクレアモールは近代的な繁華街で、そこを抜けてゆくとだんだんと歴史的な建物が増えてくる。スカラ座掲示板を発見。

 鐘つき通りのあたりまでくるとこんな雨の日にも関わらずすごい賑わい。裏道に入るとほとんどひとはおらず、ほどなくしてスカラ座へ到着。

 まだ開場まで40分ほとあったのでお昼を食べようと大通りへ出てみるも、歩道にはひとがぎっしり。あんまり遠くへは行けないなぁと思ってたところでレストランの2階へと上がる階段が。入ってみるとちょうどひとつテーブルが空いたとこで座ることができた。


 ポークジンジャーのセットを注文。先に出てきたスープにはサイコロ状に刻まれたソーセージが入ってた。

 メインのポークジンジャーは見た目ほど油っこくなく、ほどよい弾力でおいしかったなぁ[´〜`]。少し固いめのライスも私には好ましかった。開場の時間が迫ってきてたのでもったいないと思いつつも急いでたいらげた。


 さっきよりも強くなった雨の中を足早にスカラ座へ。入場がはじまってたので手続きをして場内へ。テレビカメラがあると思ったらNHKの取材クルーたちだった。

 「この世界の片隅に」を劇場で観るのは今回で14回目で、日本語字幕上映で観るのははじめて。何度も観てるのにすずさんが冒頭で船に乗るシーンの船頭さんのセリフがずっと聴き取れてなくて、字幕のおかげで「砂利船が戻ってきたところで(船底に砂利が)散らばってるだろ」というようなことだったとようやっと理解[;´ω`] 。

 ほかにも誰がしゃべっているか名前が表示されることもあってわかりやすかった。声だけではセリフとして名前が出てきても誰のことなのかはっきりわからないこともあるし、そう何度も出てこないひともいる。口ずさんでる鼻歌や蓄音機で鳴ってるレコードなどの曲名が入ってたりもした。

 上映前に劇場のスタッフから「雨漏りしています」との話があり、それほど気にならなかった音も上映がはじまるとけっこうな大きさに。雨の降るシーンもあるのでそこでは臨場感が増した[´ω`]。


 上映後の片渕さんの舞台挨拶では8月15日に終戦はしたけれど、戦闘は続いてて灯火管制も解除されなかったとのお話も。日付としてのデータだけで当時の実情をあまりにも知らないんだなぁと改めて思った。

 質問コーナーではタマムシや箪笥の取っ手の話などが出たりして、気づいてないことがまだまだあるんだなぁと。

 ブレてしまったけれど、司会のひとは特製のTシャツを着てたりした。

 上映後のサイン会ではファンブックのカバーにサインをいただいた。新宿ピカデリーへ向う時間が迫ってて、私は列の最後のほうだったのでドキドキした…。劇場のひとから巻きが入る中、ファンのみなさんの協力によって時間までに終了[´ω`]。


 8月15日に観ることができてよかった。

 何回目からだったか、劇場で観てて中盤までに眠くなるようになってきて。それは飽きてきたというわけではなく、シリアスな部分がありつつもとても心地のよい場面が続くため。その眠気もラッパの音とともに弱くなり、砲撃の音で消え失せる。まだ観たことのないひとはぜひとも劇場で。