今 敏回顧展2014

 杉並アニメーションミュージアムに行ってきた。

 年末に「今 敏回顧展2014」が開催中だったことを知り、年が明けたら行こうと思っていたところ、なんだかんだで行かれず。トークイベント「いま再び今 敏監督を語り合おう-『千年女優』編」の抽選に当選していたため、行くことになっていた。

 荻窪駅に着いたのは12時すぎで、道すがらにあった太陽のトマト麺で腹ごしらえ。寝不足で胃が重かったのであっさりな鶏パイタン麺にした。

 道を間違えることもなく13時前に到着し、トークイベントの座席整理券を受け取ってから3階へ。

 受け付けのところの円筒形の柱のまわりには関係者のイラストやサインがずらりと。榎本温子さんのサインも確認[´ω`]。


 常設展のほうでいいなぁと思ったのは、ゾートロープなど原初のアニメーション技術の展示。4種類あり、ボタンを押すと自動でうまくみられる速度でまわってくれる。

 アニメライブラリーには関連の書籍やDVDが多数あって、書籍は自由に、DVDは申請することで閲覧ができる。公式ページには収蔵リストのPDFが。


 今さんの展示は中3階と4階で、筆記用具など愛用されていた品々や漫画、絵コンテ、イラストなどが展示されていた。生原稿もいくつかあり、その物質感というか存在感には圧倒された。

 1時間ほどみたあと、いったん外に出てクールダウン。すぐ向かいが荻窪神社で、しばし周辺をぶらついたり。荻窪神社の腰かけにはにゃんこがいた。


 トークイベントの開場が近づいてきたので戻り、1階の孔雀の間へ。その名前で推察していたとおり、結婚式場のようなきらびやかな会場だった。

 内容については書かないけれども、三間雅文さんはなかなかどうしてな進行手腕だったし、丸山正雄さんは語り口は軽妙だけれど内容には重みがあったし、折笠富美子さんはポニテで「みかん」っぽくてキュートだったし、飯塚昭三さんはあの低音でお茶目な発言を連発していたしでとても楽しかった。あの場所にいられたことを本当に嬉しく思った[´ω`]。

 トークイベントにこられていたひとたちはかなりコアなファンだったみたい。というのも、今さんの作品をひとつずつあげて、みたことのないひとに挙手を求めたところ、9割方あがらなかったし。新宿眼科画廊で開催された「十年の土産」や阿佐ヶ谷ロフトAで開催された「十年の妄想」で一緒だったひとも少なくなかったかもしれない。


 杉並アニメーションミュージアムは駅から遠いのがちょっとしんどいけれど、次に行くときはライブラリーや体験コーナーもじっくり楽しみたいなぁと。